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(2002.10.28)
ペットとの共存
我が家には、僕たち夫婦の他に、子供として黒のラブラドールレトリーバー(雌2歳・名前はCOCO)がいます。
訓練も最終調整に入り、3歳までにはチャンピオン資格も取得できるだろうという段階まで来ており、妻の可愛がりようは尋常ではありません。
12月には蔵王の麓に引越すことにより、自然の中での暮らしが始まります。
そこで、COCOの兄弟として、最近、2頭目を飼いたいという二人の話し合いの中で、犬種に迷っておりました。
僕は以前、アメリカンコッカースパニエルを飼っていたことがあり、あの愛くるしい表情のアメコカを飼いたいという思いと、いや、ラブでいい、いや、パグだ、など、COCOを隣に座らせながら、二人の食卓は賑やかな会話に弾んでいました。
そんな中、訓練士の先生の紹介で、里親を探している老犬のアメコカがいるという話が舞い込んできました。
10歳であるということから、中型犬の寿命を考えると、余命5年程であり、天真爛漫な妻の考えとは異なり、非常に悩みました。
先生が会わせてくれるという言葉に躊躇しました。
10歳の老犬とは、会わなくてもおおよその想像はつきます。
きっと会えば、不憫に思うでしょう。責任も感じます。でも、今まで外で飼われ、愛情に飢えがあるという話の中で、散々迷った挙句、意を決めて会うことにし、先日連れてきてもらったのです。
表情はやはり老犬でした。この犬に対し思わず「よしよし」と手を出したくなる感情を押さえ、できるだけ冷静に、命を預かることを思いながら観察しました。
長毛種ですが、撫でると皮膚にも少し疣もあり、目元も白内障が近いかのように見えました。
でもやはり、愛くるしいアメコカの眼差しで僕を見つめ、僕の膝に両前足を掛ける仕草に心は揺らぎました。
そしてやはり、僕は飼うという結論を出しました。
家も新築で、これまで外飼いされていた老犬なら、きっとこれからの生活にはいろいろあるでしょう。
が、同じあと数年であるなら、その数年、精一杯の愛情をこの犬に注ぎ、僕たち家族の一員として、少しでも安らいだ生活を送らしてあげたいと考えました。
寒空の中ではなく、暖かい暖炉の側でゆったりと暮らさせてあげたいとそう思い、これも縁だと、先生にその旨を伝えました。
ペットセラピーという言葉があります。
ペットは単なる動物ではなく、飼い主にとっても無論、家族の一員です。
COCOはこの後、介助犬訓練に入る予定ですが、盲導犬、介助犬をはじめとするこれらは既に市民権を得ている存在です。
犬とはいえ、感情もあるし、心表現もします。
飼い主の目ではなく、心を見ていると感じる時もあります。
支えてくれて癒してくれる大切な存在であり、だから僕たちはペットがペットではなく、家族だと思っています。
一緒に暮らすことにより、人間家族の中で上手に和らいだ空気を作ってくれる存在でもあります。
同じ命。癒されると共に癒してあげたい。違う生命種との共存のあり方。これもまた、精神環境を専門とする僕の講演テーマの一つでもあります。
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