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 (2002.12.22)
冬至に思う
待ちに待った冬至の朝である。6時50分。風呂に入りながら、窓を全開して楢の森の木々の向こうを黄金に輝かす朝日を見た。外気温は氷点下。この15分前には東の暗い空が徐々に青から橙の色に変わり、その中央に金色が点となって見え始めていた。周りには緑色にも見える層がある。天気予報とは違う、快晴の朝である。
僕はこの日が好きだ。今年はまた、今までにない感覚の冬至の朝である。黄金は空まで焦がし、やがて天頂の濃紺色を淡青色に変えて行き、20分もすると空一面が雲のない鮮やかな紺碧に変わった。
どこまで深いのか・・と思わせるこの朝の空。そんな色の変化を見ているだけで、心は洗われる。川の音以外何も聞こえない湯船の中で、「今日はどのような一日になるのだろう・・」と朝日を見ながら身体を伸ばしきった。四季はそれぞれに好きだ。引っ越してきたこの地は特に、四季をはっきり見せてくれる。
冬至は僕にとっては、折り返しの日である。皆眠っているように感じる冬。4時を過ぎれば「もう一日は終わりだよ・・」と教えてくれる日の短さ。一日正味9時間程しかない光線の中で、できるだけの事をする。何か、もったいないような不満を少し思いながら、明日の用意を始める。でも、今日は、冬至を境に、春に向かうときめきを教えてくれる。
これから、日の出も少しずつ早まるだろうし、日の入りも少しずつ遅れるだろう。そう思っただけで、うきうきして、忘れていたあの仕事、とか、やり残していたあの仕事、とか、思い出してくる。引っ越して1ヶ月が過ぎようとしている。
ダンボールとの闘いももう少し。殆どが片付いたが、キッチンをはじめとする妻の領域がやはり、時間がかかっている。
造作の注文が矢継ぎ早に飛んできて、この休日は久しぶりに仕事を忘れて大工になりきった。棚、取手、ブラインドスクリーン、デッキ階段、キャスター付移動箱、また、3メートルもの箱階段を妻のアトリエに注文された。この他、板塀、丸太造園階段、など。もう少しで、注文は終わる。多少緩んでいた身体の各所が少しはそのお陰で締まったみたいだ。仕事に集中できる環境を整える時間は1ヶ月を要したが、年末年始、そのインターバルでセットアップ完了だ。いよいよセルモーターを回し、エンジンスタート。春を迎える。
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