(2004.09.03)
起工式
台風一過の9月1日。
昨年末から取り掛かり、7月に設計を終えた福島の病院の物件が起工式を迎えた。
総勢50名という大きな起工式だったが、感無量だった。
宮司さんの祝詞は、通常はあまり聞き取りにくいスタンダードな祝詞であるはずだが、
今回の祝詞には、並み居る関係者も驚いたほど、病院の歴史や、先代からの話しなど、
非常に興味深く聞き入らせてもらった。
この先生一族は、野口英世博士の関係者の子孫に当たり、病院そのものも非常に
有名な名門である。
建替えに際し、理事や関係者の慎重な裁定の後に指名された。
それだけにプレッシャーも計り知れないほど大きく、先代が急逝され、
跡を継いだ現院長を初めとする方々の思いの丈が入っている構想だった。それらに恥じない作品を出し、
また、新しい時代に打って出る新しい病院の姿を構築するという目標があった。
また、時節柄不況な建設業界の煽りを受けて、
地元業者を初めとする様々なバッシングやプレッシャーも大きかった。
本件では、我社に営業に訪れた業者は80社を超えた。
こうして無事に起工式を終え、これから約1年をかけて完成に向かう。
式典の後、施主関係者だけで記念撮影。
その後、看護婦さんたちが僕とツーショットを撮ってくれて、受け入れられている自分が嬉しかった。
通常は式典の後、直会というパーティーがある。
この日も会場を変えて直会があった。
挨拶をする場面では、その前の院長や理事の方々のご挨拶の中で、多大なお褒めを頂き、
ウルウルしてしまった。
まだ完成していないのに、設計そのものをこんなにお褒め頂けるとは思いもしなかったからである。
合わせて、これで任務の一段落が打てるという安堵感で、疲れも出ていた。
後に、写真を見たスタッフや妻に「ス〜ンゴク疲れている!」と言われた。
でも、こんなに心地よい疲れはない。
今日は平日だが、所員の言葉に甘え、蔵王でゆっくりさせてもらっている。
留守をしても、所員がしっかり事務所を守ってくれていることが嬉しく、
また、安心な気持ちでいられることが本当に嬉しい。