SUMIO-HAMANO
顧問建築家事務所 SUMIO-HAMANO OFFICE
E-MAIL
哲学(空間思想)
「環境や空間と、命との因果関係」。
ひたすらにこのことを追いかけることが、自分の仕事を通じてのライフワークに何時の間にか、なっていた。
今、「バウビオロギー」という思想が出現してきているが、まさにここ20年、この思想を貫徹してここまでやって来た。
=住まいが人間に、その肉体と精神に奉仕しないとすれば、
一体何のために建てるのか!=
である。
建築に精神的な意味合いを概観すれば、人間と文化は住まい作りの中心に立つことは明確である。もし、根源的な住まいの要求を満たすための「生命の論理」(生命学)の原理が欠けたならば、建築文化と建築芸術は地に落ち、建築の営みは、野蛮で魂のこもらない、非人間的で無機質、無責任なものとなるであろう。
人間が肉体的、魂的、精神的に病んでいる現代の状況が、このことをあまりにもはっきりと如実に示しているのである
生きてきた半生の中には、何にも代えられないよろこびもあったが、反面、涙を流した苦しさ、辛さは計り知れない程のボリュームで、心の中の思い出になっている。

これら自分の喜怒哀楽の中で、ひたすら前を見続けて進めてきた一人の建築家としての創造活動のベースは、常に自分の人生観に照らし、住宅という単位から都市という大規模な環境に至るまで無意識の中で、その場所を利用し、その場所に生き、その場所に生活する「命」と真正面で面対し、その相関のバランスを念頭にしての活動だった。
環境に命を合わせてはならない。命に環境を合わせなければならない。という思想を一貫して来たような気がする。
住宅ならば、その家庭、家族、団欒、教育、愛、慈しみを常に意識し、教育環境や医療福祉環境ならば、その中にいつも居る人々の心理を見つめ、ホテルや旅館といった商業施設ならば、いかに顧客満足を与える空間を提供できるか、そしてそのためには何が必要なのか、に傾注することによって、それは単に物理的に環境創造を企てるだけの作業に留まらず、その商品、そしてこれらを扱うサービスの概念にまで切り込んだ総合的なデザインコントロールをしなければならない任務として、これを自覚しての半生だった。
この哲学は非常に高い評価を得ながら結果を出し、各地各部門での講演、講義、顧問、指導、評価、といった活動範囲にまで及び、よって、自らの業務は、大きな円の中の一つの狐としての一環であると認識した結果、コラボレーションシステムのさきがけに既に十年余り前から取り組み、そのエグゼクティブプロデューサーとしての地位を確立し、現在に至っている。

従って私の設計思想のスタートは、施主へのアドバイザーとしての視点から始まることが高い評価を得て、個人、民間、のみならず、官公庁団体にまで及ぶ委託を受けながら、何がベストなプランニングか!というテーマに対してのデスクワークに最も比重をかけ、プランニング、デザイン、監修、そして引渡し、というプロセスの時間を施主と共に過ごしながら、施主と共に目的を模索することをビジョンとしての毎日である。